子育ては「心配」を「信頼」に変える旅
成田奈緒子さんの著書にある一文
理想の立ち位置はこれだ!と思った。
5歳児は(個体差はあるだろうが)とにかくこぼすし、転ぶ。
親は、怪我をしないように、こぼさないように、食器が割れないように、先回りしたくなる。
しかし、失敗したことのない人は対処法を考えられない。割った経験がなければ、物理についてよく知ることができない。
これは言葉で教えても獲得は難しい。
大人になってからでは遅い。ならいつなのか?
それは「旅」なのだ。
段階的にチャレンジと失敗をさせて、自分でできることを増やしていく。
牛乳や1リットル単位で作っている麦茶を、自分で注ぎたいという時は息子に注がせる。いまだに10回に一度はこぼすが、私の「信頼」ポイントが増えてきた。余裕のない朝は、こぼすことは絶望に近いので避けたいが、拭けば済むことにあれほど恐怖を感じていたのが笑える。
まだ食べる前の食器運ぶ時も、時々落とす。
しかし離乳食の時にわざとテーブルから食べ物を落として母の反応を喜んでいた0歳児より、信頼している。
夫はまだ、先回りして、失敗させないようにしている。夫への啓発も必要かな〜と思い、先日言ってみた。
「いちど、コップとか皿を不注意で割らせる経験させてもいいと思ってるんだよね」
今後、勉強や遊び、人間関係に過干渉せずにおけるか、課題かなと思う。
成田さんは娘さんの、受験の手続きも一人でやらせたという。なんという勇気だ。
個人的には、「ナントカ母の成功育児」より、本文に出てきた失敗談のほうが学びになると思った。