妊娠~出産、育児は一筋縄ではいかぬ。
~読書好きが本から学んだこと~
つわり
つわりが辛かった時、文明の利器に、サービスに感謝した。
母の時代では、「気持ち悪くても食べられる軽食」がコンビニで簡単に手に入ることはなかったし、ひたすら孤独であっただろう。
母はつわりはあまりなかったようだが。。。
つわりはどんどん酷くなり、このまま居なくなりたいと思った時期もあった。
そんな時も、ネットがあるおかげで、一日中つわりの軽減方法や、同じように苦しむ人のブログを見て過ごした。
つわりは、いつしか逆流性食道炎に変わり、出産直前まで気持ちが悪かった。
出産をして、夜中に友達(同じ時期に出産)とラインに付き合ってもらえることにも救われた。授乳中などで深夜に起きている時間というのがポイント。
検索魔
自分とは別の生命を育てる(胎内で、体外で)ということには予想以上に不安が強く、やはり検索魔になった。インターネットにはいろいろな情報が玉石混合で溢れている。そして、経験してわかったが、親世代の常識や、バイブルと思っている書籍にも間違いというか、アップデートすべきものが結構紛れていることを肌で感じていた。
本から学んだこと
前置きが長くなったが、
東大医学部卒ママ医師が伝える科学的に正しい子育て (光文社新書)
は妊娠中に読むべき良書だと思う。
内容は妊娠中に気を付けるべき食事〜育児までを網羅している。新書のボリュームも丁度よい。
著者はさすが医師。論文や研究を読むのが苦にならないようだ。疑問に思ったら調べて、自分なりの解釈を提示している。研究の内容を挙げてくれているので、解釈は強制していない。
例えば
SIDS(乳児突然死)は添い寝によって高い(オッズ比)という調査結果を引用している。
一方で、添い寝文化のある日本を含むアジア圏では優位的に突然死は低いという。
またSIDSの発症は生後10週未満で特に高くなるという。さらに母親の喫煙によっても高まる。
ここから導き出せる結論は何だろうかと問いかける。
育児書などでは、盲目に、添い寝はダメ!となりそうなところを、“低月齢での添い寝はやめたほうがいい”みたい、ましてや“タバコを吸う母親(受動喫煙は横において)は添い寝はやめようか!”、と考えさせてくれる。
もちろん、喫煙じたいをやめたほうがはるかに良いのだが、そう割り切れないことって人生、特に嗜好についてはたくさんあるよね。
私は妊娠中もお寿司を食べたかった。
この本では、経験的に良い、悪いと言われていることも含めて、じゃあどこまでなら?どうしたら良い?を多面的に、複数の科学的研究を元に考察している。
インターネット時代、情報の海に呑み込まれ沈んで行かないように、自分でも科学的に調べられる能力を身に付けたい。
育児の経験本、参考書は数!
つい同じような題の本をよく手に取ってしまうが、無駄にはならない。私が思うのは、数多く読んで、同じことを言っていたら注目すべき。エビデンスがあったり、多くの人が支持しているということだから。
一方で
疑問も持つ!
子どもが5歳になって、就学について考え始めたが、
- 50分間椅子に座っていられる
- 静かにする
- 協調性、集団行動
など、求められるのだが、それが本当に子どものためなのかを一年間かけて問いかけて行きたい。
よく言われるのは、古くからの学校教育は軍事や工場労働者の育成のためというもの。
賛否あるし、学校によって、また先生によって異なるだろうが、盲目的に受け入れるのではなく、何が必要で、これはできなくてもいいのではないかということを見分けていきたい。
モンペにならない範囲で・・・