学びのつぼみノート

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知育の前に読みたい本



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親子で育てる ことば力と思考力

今井 むつみ著

 

子ども(赤ちゃん)がどうやって言葉を習得するのか

その関係性や上下、枠を自分で探しながら成長する。言葉を覚えるということは思考力に他ならない。そして思考力は推論に言い換えられる。推論しながら試行錯誤で習得していくものなのだという。

「9歳の壁」

小学校3,4年生で学校の授業が難しく感じる時期があるという。

これは文章問題に抽象的な意味をもつ言葉が出てきて理解できなくなる為だと、著者は指摘する。

毎日の生活体験の中で、モノとモノとの間の関係や、人同士の関係に興味をもち、目を向ける習慣が、学校で学ばなくてはならない抽象的な学習内容を、自分の生活の中での具体的な経験に結びつけて理解していく能力の基礎となります。

抽象的な概念に対して、その概念の具体的な例を自分で思いつくことができる。

 


具体例が多く、分かりやすい表現で参考になる文章だった。具体例だけでなく、マインド的な感覚も生まれて、読み終わろうとしたところで・・・。

英語学習をいつはじめるか

付録というコラムで取り上げられていた。

ドキッとした。そして読んでいてなぜか胸が苦しくなった。

要約すると、“他国言語の習得よりも、母国語のセンスを磨こう!”なんだけど、なんだか身につまされる思いがした。

子育てをしていると、どうしても幼児期の言語習得について悩む時間が多いのだが、根本的なところで学べた思いがある。

息子が幼児期に読んで良かった本。そして、「ことばのセンス」と「自分で学び方を考えることができる力」があれば、大人でも(子どもほど吸収の良い時期でなくても)英語を習得できる。私のための本でもある。

 

 

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