学びのつぼみノート

読書、子育て、効率化、シンプルライフ、頭の整理ノート

学びの読書:校則なくした中学校

 

 


西郷校長はとにかく考える人。

根底には、子ども一人一人が幸せな3年間を送るという願い。

“良い学校にする”、ではなく、個人が対象。たった一人が通いにくい規則があれば、それをなくせないかと考え、学習障害のためにタブレットの持ち込みを相談されたら、まずクラス全員に許可をする。私からすると予想外なのだが、西郷校長の疑問を解決していくと、それは実は理にかなっていることになる。

「なぜ靴下は白、セーターは紺色なの?」

「白だと汚れが見えて衛生的」「派手な色のセーターは中学生らしくない」

これだけですでに矛盾している。前者ならセーターも白にすべきで、しかしセーターの白がダメなら、白は派手な色になってしまう。

西郷校長は、それだけでは終わらない。なぜ派手ではだめなの?派手だと子どもらしくないの?

ある女性教師は、制服が自由になったことで、「今までは、服装について注意していたのが、その服素敵だねと言えるようになって気持ちが楽になった」多忙な先生の心の荷を軽くした。

校則がなくなることで増えたのが、議論だという。日本社会で欠けている部分のひとつ。

「校則だから守りなさい」「そういう決まりだから」

もし規則、校則が考える気力を削ぐのだとしたら、教育の場ではちょっとどうかと思う。

 

この本は、私にも考えるきっかけをくれた。先生は、叱ることは必要ないという。子どもは自ら成長する力を持っている

これって、確か、モンテッソーリ教育でも根幹となる考え方だった。

この学校では教員も変わった。

つまり、子育てや社会人における後輩育成にも通ずる考え方がある。

こういう、マニュアルではない、考え方や意識を学ぶ本て、心を刺激する。バイブル。

私も受け売りだけではなく、考えなくてはいけない。

考えない大人になりたくない、考えない子どもに育てたくない。