小一の壁 本から学ぶ対策
・年長の息子を持つ母
・小一の壁におびえる
・仕事を続けたい(ライスワーク、ライフワーク)
・唯一無二の息子との時間を守りたい(今という時間は戻ってこないと言われるよね)
・自分の時間も譲りたくない
・知育というか学ぶ楽しさを伝えたい
・お金のことも大切
こんなで頭がいっぱいの自分にとって、良書に出会った!
親子で知りたい 小学校最強ライフハック 坂本良晶 著
公立小の現役の教諭である著者は、民間企業での経験を持つためか、思考や常識についてのバランスが良く、知りたかった内容が詰め込まれた本です。
ただ、学力をのばすことについてのみ知りたいという人には役不足かも。
私のように悶々としている親向き。
古い教育制度、教諭の非効率な働き方とそれを求める保護者に警鐘を鳴らし
新しいテクノロジー、デジタル化、GIGAスクール構想*1を紹介されています。(私は知りませんでした)
うちは年長の息子がいるので、小学校の授業と自主学習、親の関わり方がとても参考になりました。
家庭での自主学習
・「読む」と「書く」を分離し、まずは読めるようになること
・漢字は日常生活で慣れていって、習ったときに「見たことある」を増やす
・ローマ字習得は難易度が高いということを理解し、ゲーム感覚で親しむ
・日常生活で重さ、距離などの肌感覚を身に着ける
こう見ていくと、家庭で学び、教室で掘り下げるということがとても大切だとわかります。学校任せではいけない!
一方で
理科は命を守るための知識や技能
社会科は暗記ではなく、歴史などにアクセスするために必要な一定の知識や思考法を学ぶ
など各教科についてどんな意味があるのかがとても参考になる。
受験のためとかではなく、人生に必要な基礎を学ぶ場なのだと。
親向けの推薦図書にどうかしら
小学生の永遠の課題・忘れ物
「忘れ物はしてはいけません」とは、6歳児に「50mを10秒以内で走れ」と命じているのと同じことです
息子が忘れ物をしても、頭ごなしに怒るのはやめよう・・・
これってたいしたことなく見えて、実はとても重要なことなんじゃないかな。知らなかったら、「なんで忘れ物多いのよ!」と怒り散らしていたかもしれない・・・。そして、どんなに怒っても、解決できない。(私は50mを10秒以内では走れない)
自分でやらせる、やりたがるようにさせる、失敗しても怒らない、求められれば手伝う。
↓ この本も同じようなことを言っていた。
通信表の評価のしかた
以前の相対的評価から、絶対的評価に変化しているという。5段階評価で全員が5もありうるということ。
健診などでは、検査値の見方がついてくるけれど、自分の時の通知表ってどうだったのかな?
親向けの推薦図書にどうかしら(2回目)
壁を超えるための転職活動
息子が4月から年長になった。
そろそろ小学生1年生が見えてきた。
今まで8時から18時まで手厚い保育に頼っていたのがなくなり、放課後は学童か、一人で家か。
小1なんて本当に園児と変わらないのに。
交通事故にあう層は、小1男児が最も多いと聞いてさらに愕然。
いわゆる、小1の壁というものについて考える。
仕事編
選択肢
1️⃣専業主婦、学校の時間に合わせて送り出し、帰りの時間に出迎え
2️⃣9-15時くらいのパートタイム。(都内ではこの勤務時間では学童に落ちそう)
3️⃣フルタイムでがっつり働き、点数をとって学童。(ただし子どもの帰宅後の時間割を考えないと、放置になる)
転職を決心
今の職場では、時短勤務は就学前までなので、このままだと、一日あたり1時間の勤務時間増になる。朝も夜も時間が減る。
理由は、実は小1の壁だけではない。能登地震があった後に、考えるようになった。
“もし仕事中に災害に遭遇したら”
核家族で、夫も私も1時間以上かけて電車で通勤している。せめて、電車が止まっても歩いて迎えに行ける距離なら・・・。
そういう意味では、小一の壁は、生活を見直す良い機会になったし、背中を後押しされたと思う。
転職と言っても実際には、「都合よく働く」なんて無理で、8:30-18:00 かつ パートでようやく雇ってもらえるくらい。「土曜も出勤できる」と言わないと条件は狭まる。
薬局薬剤師では常勤では「19時まで開局+残業」が当たり前で、17時台上がりではほぼパートの選択肢しかない。リモートワークは皆無。
漠然と考え始めた転職だが、まずは
思考の棚卸し
①息子の性格、学業について考えること
学ぶことは好きそうだが、長時間は無理そう。寂しがりや。まだまだ甘えん坊。友達はすぐできそう。
②自宅と小学校と職場の配置(朝の時間、天候、呼び出しなどで大きく関与)
近いのが一番!
③休みなどの融通
④自分のキャリア、やりたい仕事と、育児について
仕事による拘束時間をどの程度許容するかが焦点だったが、
④5年間は息子メインで考えようと思った。6 歳の子の家庭での時間を減らすことのリスクを考えて、怖くなってしまったとも言える。リスクとは、寂しさからの非行やゲーム依存、親子不仲など。
あとからは取り返せない。*1
ただ、専業主婦では生活が成り立たない。それに釣り合うメリットを提供できない(料理、家事苦手)であるため、働く選択肢のなかで
①②③を重視
5年後に、再度転職を考えることにし、他の条件面は譲歩した。
①学童
②徒歩、自転車圏内
③パートタイム(ほぼ定時)
③休み、あるいは中抜け対応できるか
自宅ー小学校ー勤務先 が徒歩圏内
そして、決めたのは徒歩、自転車圏内の職場での9−18時のパートタイム。やはり、息子を19時過ぎまで一人にするのは不安だったし、何のために誰のために働くのかを考えた上で常勤は諦めた。
とにかく、朝の時間に追われず、必要であれば一緒に登校できるのがメリット!電車遅延の影響も受けない。
平日の日中に多いと聞く、学校行事にも、近いため休まず中抜けで対応。
(現場での人間関係を構築して、受け入れてもらう努力が必要なため、4月を待たずに就職)
迷った点
収入などの条件が大幅に下がる。
今からキャリアを積み直すのか、5年後からになってもいいのか?需要はあるのか?
そもそもこれで息子の心の安定は保てるのか?
今後、少子高齢化や、AIによる業務整理も進むと考えられる中で、今と違う働き方を考える機会にもなった。
並行して、ライフワークについても考えていく。
*1:子どものことを考える時、変な癖がある。
それは、子どもがいじめで自殺を考えたらどうしよう?子どもが犯罪者になったらどうしよう?
前者だったら、無理に学校へ行かせなくてもいいかと思うし。後者では、世間体など捨てて精神科へ受診させたいと思うだろうなと。そしてこの選択肢は絶対に失敗したくはない!
育児のメンタル
子育ては「心配」を「信頼」に変える旅
成田奈緒子さんの著書にある一文
理想の立ち位置はこれだ!と思った。
5歳児は(個体差はあるだろうが)とにかくこぼすし、転ぶ。
親は、怪我をしないように、こぼさないように、食器が割れないように、先回りしたくなる。
しかし、失敗したことのない人は対処法を考えられない。割った経験がなければ、物理についてよく知ることができない。
これは言葉で教えても獲得は難しい。
大人になってからでは遅い。ならいつなのか?
それは「旅」なのだ。
段階的にチャレンジと失敗をさせて、自分でできることを増やしていく。
牛乳や1リットル単位で作っている麦茶を、自分で注ぎたいという時は息子に注がせる。いまだに10回に一度はこぼすが、私の「信頼」ポイントが増えてきた。余裕のない朝は、こぼすことは絶望に近いので避けたいが、拭けば済むことにあれほど恐怖を感じていたのが笑える。
まだ食べる前の食器運ぶ時も、時々落とす。
しかし離乳食の時にわざとテーブルから食べ物を落として母の反応を喜んでいた0歳児より、信頼している。
夫はまだ、先回りして、失敗させないようにしている。夫への啓発も必要かな〜と思い、先日言ってみた。
「いちど、コップとか皿を不注意で割らせる経験させてもいいと思ってるんだよね」
今後、勉強や遊び、人間関係に過干渉せずにおけるか、課題かなと思う。
成田さんは娘さんの、受験の手続きも一人でやらせたという。なんという勇気だ。
個人的には、「ナントカ母の成功育児」より、本文に出てきた失敗談のほうが学びになると思った。
読書 科学的に正しい子育て
妊娠~出産、育児は一筋縄ではいかぬ。
~読書好きが本から学んだこと~
つわり
つわりが辛かった時、文明の利器に、サービスに感謝した。
母の時代では、「気持ち悪くても食べられる軽食」がコンビニで簡単に手に入ることはなかったし、ひたすら孤独であっただろう。
母はつわりはあまりなかったようだが。。。
つわりはどんどん酷くなり、このまま居なくなりたいと思った時期もあった。
そんな時も、ネットがあるおかげで、一日中つわりの軽減方法や、同じように苦しむ人のブログを見て過ごした。
つわりは、いつしか逆流性食道炎に変わり、出産直前まで気持ちが悪かった。
出産をして、夜中に友達(同じ時期に出産)とラインに付き合ってもらえることにも救われた。授乳中などで深夜に起きている時間というのがポイント。
検索魔
自分とは別の生命を育てる(胎内で、体外で)ということには予想以上に不安が強く、やはり検索魔になった。インターネットにはいろいろな情報が玉石混合で溢れている。そして、経験してわかったが、親世代の常識や、バイブルと思っている書籍にも間違いというか、アップデートすべきものが結構紛れていることを肌で感じていた。
本から学んだこと
前置きが長くなったが、
東大医学部卒ママ医師が伝える科学的に正しい子育て (光文社新書)
は妊娠中に読むべき良書だと思う。
内容は妊娠中に気を付けるべき食事〜育児までを網羅している。新書のボリュームも丁度よい。
著者はさすが医師。論文や研究を読むのが苦にならないようだ。疑問に思ったら調べて、自分なりの解釈を提示している。研究の内容を挙げてくれているので、解釈は強制していない。
例えば
SIDS(乳児突然死)は添い寝によって高い(オッズ比)という調査結果を引用している。
一方で、添い寝文化のある日本を含むアジア圏では優位的に突然死は低いという。
またSIDSの発症は生後10週未満で特に高くなるという。さらに母親の喫煙によっても高まる。
ここから導き出せる結論は何だろうかと問いかける。
育児書などでは、盲目に、添い寝はダメ!となりそうなところを、“低月齢での添い寝はやめたほうがいい”みたい、ましてや“タバコを吸う母親(受動喫煙は横において)は添い寝はやめようか!”、と考えさせてくれる。
もちろん、喫煙じたいをやめたほうがはるかに良いのだが、そう割り切れないことって人生、特に嗜好についてはたくさんあるよね。
私は妊娠中もお寿司を食べたかった。
この本では、経験的に良い、悪いと言われていることも含めて、じゃあどこまでなら?どうしたら良い?を多面的に、複数の科学的研究を元に考察している。
インターネット時代、情報の海に呑み込まれ沈んで行かないように、自分でも科学的に調べられる能力を身に付けたい。
育児の経験本、参考書は数!
つい同じような題の本をよく手に取ってしまうが、無駄にはならない。私が思うのは、数多く読んで、同じことを言っていたら注目すべき。エビデンスがあったり、多くの人が支持しているということだから。
一方で
疑問も持つ!
子どもが5歳になって、就学について考え始めたが、
- 50分間椅子に座っていられる
- 静かにする
- 協調性、集団行動
など、求められるのだが、それが本当に子どものためなのかを一年間かけて問いかけて行きたい。
よく言われるのは、古くからの学校教育は軍事や工場労働者の育成のためというもの。
賛否あるし、学校によって、また先生によって異なるだろうが、盲目的に受け入れるのではなく、何が必要で、これはできなくてもいいのではないかということを見分けていきたい。
モンペにならない範囲で・・・
読書 Joy at work
片付けは家事の範疇を超えた!
近藤麻理恵さんの著書
こんまりさんといえば、ニューヨークタイムズベストセラー「人生がときめく片付けの魔法」、40ヵ国に翻訳されているという。
本書では、ビジネス書の色合いが強く、また片付けの土台にある考え方がおもしろい。
印象的だったのが、
仕事のときめき分析
・今の仕事の要素の中で、何にときめいて、何にときめかないかを分析する
・自分でコントロールできることかを考える
この分析をして、やりたいことがあるから今の仕事を辞めるという単純な判断ではなく、分解して考えて、辞めずにやりたいことを副業にすることを選んだ女性が紹介されたいた。
「私が片付けを始めたのは5歳のとき」
こんまりさんは、子どもの頃から、片付けを研究し、趣味にしていた。
学生や仕事をしながらもたゆむことなく目標を持ち続けた。
本を出版する際には、絶対にベストセラーにする!と決めた。“日本の片付けを終わらせる”そうだ。
マーケティング、PR、経営を学んだ、努力の人。
順風満帆なだけの人生ではない。
どうしても捨てられないものについて、ネガティブな感情を持つのは残念なこと。
「これは私が残したくて残したモノ」
だから大切にしよう。
おさるのジョージから学ぶ自己肯定感と利他的感情
自己肯定感
今、子育てに必要とされている、自分のことを信じる力。
共感力とのバランスも大切!
おさるのジョージ、かわいいですよね。
私の子どもの頃、「絵本 ものまねこざる」として読んだジョージの物語は、おさるがひっちゃかめっちゃかにするんだけれど、どこか憎めない、というお話。
実は、今思い出す肌感覚では、あまりポジティブなイメージは持っていなかった。たぶん、私は子どもの頃から要領が悪く、失敗を怖れていたからかなと、自己分析。
時は過ぎて今、息子が大好きなアニメのひとつ。もう毎日毎日、アマプラで見続けている。
時々私も一緒に見ることがあるけれど、テレビアニメになったせいか、私の立ち位置が変わったせいか、ちょっと印象が異なると感じる。
アニメのジョージの、かわいい声と首を傾げる仕草は本当にかわいい。ジョージの真似をする息子もかわいい。
そして、頭が良くて、優しいジョージ。
ジョージの創意工夫がものすごいので、これは知育にも役立つんじゃないかなって思って期待している。
でもふと、そんな単純なものではないと思った。
というか、これって親の方が学び多いのでは?
分解して考える
ジョージ
【ハチャメチャ、いろいろなことに興味を示して創作し、散らかす。すぐ忘れる。素直でかわいい。】
》》》息子そのものだ!
そして、試されているのは私(=保育者)。黄色い帽子のおじさんは絶対に大声で怒ったりしない。
【優しい】
行動の源は、おじさんや友達のためということが多いのだ。いわゆる、良かれと思ってやった。
例えば、キャンプにいかれない友達のために家をキャンプのようにする。
そんなときに、私たちは結果だけ見て、叱ったりしていないか?
結果はともあれ、友達への優しさからの行動なら、それを良い行動だと共有する。(正業感を培う)そのあとでやり方、何が失敗の原因なのかを考えればいい。
その点、黄色い帽子のおじさんは、パーフェクト。怒ることも嫌味(私はよく言ってしまう)をいうこともなく、「困ったぞ。」
ありのままの状況を声にする。ジョージと一緒に解決法を探す。
他にも、出てくる大人は寛容だ。レストランのシェフは、ジョージが何かを作るために必要な物を借りに来れば、理由を聞いて、近いものを差し出す。
アニメだからって、そうなんだけど、まずは話を聞くって、自己肯定感の入り口だ。
【遊び】
魅力についてもうひとつ。
新たな遊びの発見が多いんです。
・紙飛行機作りたい
・シンバル欲しい
・キャンプしたい
・鳥飼いたい、ハムスター飼いたい
と言い出した息子〰️
まずは、
・話を聞く
・なぜ必要なのか一緒に分解する
・できることは何かを一緒に(できれば本人に)考える
(リビングに布団を敷いて、ランプだけで話をするのが我が家のキャンプに・・・)
子どもの共感を育む
📗読書: 共感力を育む
子どもの自己肯定感を高めよう。昨今の子育てで唱われているけれど、努力すれぱするほど、親の自己肯定感はどんどん下がっていく気がする・・・。なんだよ自己肯定感て。
「非認知能力」というワードも聞くようになった。
非認知的な力 (感情の読み取り、感情のコントロール、協調性、共感力など)
本書では、共感力と利他的精神にスポットを当てている。
冒頭では、「21世紀の子育ての目標は、思いやりのある子どもを育てること」と言い放っている。なぜ?
答えは・・・終盤で、いじめをなくすための共感力についてページを割かれていて、それが未来の姿なのかなと思った。いじめというのは、どの時代、国でも発生して、どの立場にいても傷つく。これを解決するツールとしての共感力を提示している。
人の親としては、子どもは加害者にも被害者にも、傍観者にもなって欲しくないのだ。
まして、いじめにより人の人生や命を奪うような末路なんて、どんな華やかな人生とでも並走はできない。
十数年後に、息子がその困難な状況に苦しむかと仮想しただけで苦しくなる。微力だけれど、子どもに自分で解決する力を着けさせよう。
小さい頃から心の中の英雄を強くするように子どもを励まし続けなければならない
共感力アップ 法
①子どもとつながりを持つ時間には、他のデジタル機器に関わらない。
②顔と顔、視線を合わせる
③感情に焦点を合わせる。顔や動作から感情を結び付ける。例) 「顔をしかめているね、疲れているの?」
④感情を表現する練習。まず自分の練習から→そのあと他者について考察する。
共感力誘導法
自分の行動がどのように相手に影響を与えるか示す。はっきりと、簡略に、断罪的でなく。
そして得た、勇敢な感情も、学年が進む毎に薄れてしまうらしい。
小さい頃から心の中の英雄を強くするように子どもを励まし続けなければならない
スキルの背後にある科学的根拠を説明
ここでは教師が、前頭葉の働きを伝える→子どもたちが、その脳の混乱を制御するために、「深呼吸をする!」と自ら導きだしていたのがとても理知的で良いなと思った!
子育てでも、人育てでも大切なこと!
そらは、自ら答えを導き出すこと!
答え、近道を伝えたくなったら、ぐっと我慢。



